今回は
第七回アイドル楽曲大賞2018メジャーアイドル楽曲部門
のご紹介と勝手にライナーノーツ的なものも加えてお届けします。
アイドル楽曲大賞とは?
アイドルが1年間に発表した楽曲をみんなで順位付けして楽しむ素敵な催しになります。
ハロプロ楽曲大賞内の一部門としてやっていた催しが2012年に独立する形でアイドル楽曲大賞となり、今回で第7回目です。
- メジャーアイドル楽曲部門
- インディーズ/地方アイドル楽曲部門
- アルバム部門
- 推し箱部門
という感じで部門ごとにランキングされていきます。
メジャーアイドル楽曲部門
今回はメジャーアイドル楽曲部門のご紹介です。
- New Stranger / sora tob sakana
- 夜明けBrand New Days (farewell and beginning) / ベイビーレイズJAPAN
- Lighthouse / sora tob sakana
- 自由へ道連れ / 私立恵比寿中学
- 暗闇 / STU48
- メロンソーダ / 夢みるアドレセンス
- kissはあげない / 東京女子流
- シンクロニシティ / 乃木坂46
- Lightpool / sora tob sakana
- タピオカミルクティー / わーすた
ランキングはこんな感じになっております。
それでは一曲ずつ感想などを述べつつご紹介いたします。
1位 / New Stranger / sora tob sakana
堂々一位はsora tob sakanaのNew Strangerという結果になりました。
私の場合はかなり前にSpotifyで流れてきた時に気になってyoutubeで検索しまくって聞き込んだりしてましたが、未完成で無垢な歌声と洗練された完成度の高すぎるポストロックの様な楽曲の調和がたまらなくクセになるアイドルグループです。
アニメ「ハイスコアガール」のオープニングという事でアニメを連想するような歌詞が散りばめられていますが、アニメの世界観を共有する形で発表されたアニメソングとしては近年稀に見る出来栄えではないでしょうか。
アニメの世界観を崩さない8bitサウンドとエレクトロニカ調に彩られる楽曲は心地の良い疾走感を生み、どこかノスタルジックで青春の1ページを覗き込んでいる様な気持ちにさせてくれます。
2位 / 夜明けBrand New Days (farewell and beginning) / ベイビーレイズJAPAN
アイドル戦国時代を生き抜き、そして駆け抜けた少女たちのラストシングルです。
解散のために作られた曲ではありませんが、アンセム的な楽曲であった「夜明けBrand New Days」を今の5人の歌声で再録しアレンジを加え、タイトル通りfarewell and beginning(別れと始まり)を感じさせるラストを飾るにふさわしい王道のアイドルソングです。
ラストだからといってしんみりせずアッパーで熱いバンドサウンドで締めくくる所がベビレらしく、MVでも楽しげでありエモーショナルな姿を拝見する事ができます。
3位 / Lighthouse / sora tob sakana
10位までの間にオサカナ3曲も入ってますが、Lighthouseは等身大の彼女たちを映し出した名曲です。
空を飛び回りながら満点の星空の下をナイトクルージングしてる様な浮遊感たっぷりの楽曲ですが、美しいピアノの音色や彼女たちの無垢な歌声が壮大な宇宙すら感じさせる踊れるエレクトロニカです。
大サビの「物語は続く」という歌詞に集約される彼女たちの思いや、そこから一気に4つ打ちに入りクライマックスを迎える構成が刹那的に感じられて好きです。
現代の巫女です。
4位 / 自由へ道連れ / 私立恵比寿中学
何年も見続けてきた私からすると、いい意味で学芸会っぽくなくなってきたなという印象です。
椎名林檎さんのデビュー20周年トリビュートアルバム「アダムとイブの林檎」に収録されている楽曲で、「所詮はアイドルでしょ?」という見方をされる中で相当気合を入れてカバーした事がにじみ出てますし、彼女達らしい曲に生まれ変わっています。
かなり勇気のいるカバーだったでしょうけど、彼女達らしくポップで元気な雰囲気の楽曲に仕上げ、しっかりと下準備をして失礼のないトリビュート(称賛・賛辞・尊敬・感謝)を完成させています。
歌めっちゃくちゃうまくなりましたよね。
5位 / 暗闇 / STU48
田舎から出てきた人間ならば誰しもが共感できる部分はあるのではないでしょうか。
侘しいほど優しく流れる時間や、街灯が少なく星空は綺麗だけどどこか寂しくもある暗闇の中で、静かだけど力強く未来を照らすであろう光を探してるような楽曲です。
私は一応港町出身なのでMVで出て来る瀬戸内の風景も故郷っぽくて好きです。
サビの頭に持ってくる歌詞やタイトルを暗闇とする秋元康氏の感性とaokado氏作曲の印象に残りやすいメロディはやっぱ反則級の素晴らしさです。
6位 / メロンソーダ / 夢みるアドレセンス
いつも素敵な楽曲提供をされている印象の夢アドですが、今回は「ネバーエンディング思春期」ハンブレッダーズのムツムロアキラ氏が作詞作曲を担当し、王道のThe・アイドルソングみたいな楽曲に仕上がっています。
おもしろいなと思ったのが「ねえアイドルの前にひとりの女の子なのよ」から始まる歌詞と、アイドル本人が甘酸っぱい夏の青春の1ページを意中の男性と彩っちゃうMVで、こうもしっかり恋愛している風な内容をアイドルがやっちゃうのはなかなか新鮮です。
7位 / kissはあげない / 東京女子流
80’sユーロビートというかディスコミュージックというかフュージョンというか何故かカイリーミノーグを思い出しましたけど、とってもおしゃれで洗練された楽曲です。
作曲はフィロソフィーのダンスでお馴染みの宮野弦士氏ですが、らしさが残りつつも女子流のアダルトな魅力が引き出されていると思います。
個人的にはキックの音色が非常に好みです。
8位 / シンクロニシティ / 乃木坂46
圧巻のパフォーマンスで貫禄すらある乃木坂46の記念すべき20枚目のシングル曲です。
ロケ地である建築家三澤文子さんデザインの北沢建築の工場棟、彼女達の透明感をさらに引き出しているドレープの美しい白のワンピース、窓から差し込む柔らかい光と映し出される彼女達の影、振り付けもフォーメーションも全て完成度高すぎです。
日本を代表するクリエイターが集結して最高の作品を作った感が溢れてます。
9位 / Lightpool / sora tob sakana
ポストロック、エレクトロニカ調というより個人的にはSteve Reich、manuel gottschingの流れから来てる様なミニマルな印象を受けましたが、やっぱりアイドル楽曲大賞2018の中では異彩を放ってる感あります。
顔が見えないような映像表現はアイドルでは少ないと思いますが、真っ白な衣装を纏った彼女たちに街並みや水面が投影されるMVも印象的で、この演出があるからこそ随所に登場する彼女たちのアップの絵画的なカットが引き立ってます。
なんかtoe聴きたくなりました。
10位 / タピオカミルクティー / わーすた
ファンクっぽいしロックっぽいリフも入るししっかりPPPHもあるし、とにかく良いトコ取りした今っぽいアイドルポップスではないでしょうか。
MVはもふくちゃんがクリエイティブを担当したってすぐにわかるようなKAWAIIカルチャー全開のポップな内容です。
いかがでしたでしょう。
10位までしかご紹介していませんが、私が2018年によく聞いていたPassCodeとかMaison book girlとか色々まだまだたくさん素敵な曲あります。
では!
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