今回は
「君たちはどう生きるか」を読んだ感想
です。
ものすっごい衝撃を受けるぐらいの一冊!とまではいかないまでも、普通に楽しめました。
読んでみた感想とあわせて、これが今の時代に流行った意味についても考えてみます。
漫画の方の「君たちはどう生きるか」を読みました。
友人の家に数日居候をしている間にさらっと読ませてもらいました。
小説版と比べると、カットされている部分もあるらしいのですが、子供に読ませてあげたいという感想も非常によく理解できる内容でした。
漫画「君たちはどう生きるか」の簡単なあらすじ
80年以上前に発売された小説で、舞台も約80年前、1930年代の東京です。
日常生活の中で、社会や生き方について考えていく主人公「コペル君」と、メンター的な存在として寄り添う様にコペル君を正しい道へ導いていく「おじさん」の話しです。
超簡単にあらすじを説明するとこんな感じです。
時代を考えると、ある程度裕福な家庭になるのでしょうか。
当たり前にある事を疑い、とにかく自分で考える事。
私が共感したのは、自分で考える事を薦めたおじさんの言葉です。
おじさんは頭ごなしに「これはこうだ」とは言わず、まずは自分で考えさせて、それに対してそっと優しくアドバイスをしてくれます。
尊敬に値する素敵なおじさんです。
歳を取ってくると若い子に対して説教臭くダラダラと話しちゃう事もあったりしますが、おじさんの様にスマートになりたいものです。
こっちはそんなつもり一切ないのに、若い子からすると説教とか自慢話しされてると解釈される事も多々ありますからね。
気を付けます。
これが今の日本で流行った意味を考える。
内容はもちろん素晴らしいのですが、私が一番気になったのは、
「なぜ今になって再評価されたのか」
です。
名著と言われる本は沢山ありますが何故この本なのか、という事を考えてみました。
生き方の見直し、再定義が必要な時期なのではないか。
社会やものの見方に対して何かしらの疑問を抱いている人が多くなった事が、この本が今の時代にウケた原因の一つだと考えます。
習慣、慣例、決まり事、常識だと思われていたものが、実は間違っていたのではないか。
そもそも常識って何だ?って話しなんですが、生き方なんて多様化して然るべきものなのに、「こう生きるべきだ」「こう生きなければいけない」といった考え方が蔓延していると感じます。
お金2.0を読んだ時にも感じましたが、これから社会が大きく変わろうとしている最中、人々がどう生きていくのか再考している気がします。

既存の価値観への疑問、再定義。
正直言うとそんな内容の漫画じゃない気もしますが、自由な生き方や自分らしい生き方を模索している人が増えているのだと感じました。
結婚相手の年収や芸能人の家賃、最高月収などがパワーワードとなる超拝金主義の日本への息苦しさや、格差が広がっていく社会に対しての閉そく感みたいなものの反動といいますか、「どう生きたってよくない?」みたいな感情も相まって、この本を手に取ったという状況かなーと思いました。
まぁ考えすぎでしょうけど。
ですが、「君たちはどう生きるか」というタイトルが目に飛び込んできた時に反応しちゃう人が増えたというのは、事実としてあると感じています。
人間の本質的な部分は何十年経っても変わらない。
80年以上も前の話しですが、非常に共感できる部分が多かったので、結局は人間がぶち当たる壁や困難、考えなければいけない事は一緒なんですよね。
今も昔も、自分は世界の中心ではないですし、挫折や失敗から学んで成長していったり、自分で考える事が大事だったり。
人間なんて結局そうなんだなーと思って、その辺は何だか不思議とスッキリしました。
戦前に書かれていた事について。
この本が発売された1937年は、日中戦争がはじまった年です。
歴史は繰り返すので、この本を読みながらぼんやりと
「あー戦争になるのかな」
的な考えを持ちましたが、まぁこれは独り言としてサラっと流していただきたいです。
ない事を祈ってます。
FPSで十分です。
宮崎駿監督の新作「君たちはどう生きるか」
多分2020年とか2021年ぐらいになりそうですけど、宮崎駿監督がやるらしいですね。
非常に楽しみです。
長編はやらないというお話しでしたので、こちらもサラっと鑑賞できるような作品になる気がします。
引退撤回を何度も繰り返しちゃう所が「やっぱ作ってないとダメなお方なんだなー」という感じです。
いかがでしたでしょう。
書いてて自分でもよくわからなくなってきましたが、あえてミスリードを誘う様に書いたわけではないので悪しからず。。
とにかく「どう生きるか」を考えている人が多くなってきたからこそ、今の時代になって再評価されているのだと思いました。
まだ読んでいない方は是非ともお手に取ってみてください。

では!
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