今回は
作曲初心者に向けたリバーブ、ディレイの解説
です。
一切使わなくても作曲可能ですが、ちょいと違った表現を付けたい時には重宝します。
リバーブとディレイは似てる部分がありますが、明確に違う点がありますので、その辺もまとめていきます。
リバーブ (Reverb)
残響(Reverberation)を発生させるエフェクターです。
イメージしやすいのは、お風呂や銭湯、鍾乳洞が沢山ある洞窟などで話すと反射音が聞こえるはずですが、アレがリバーブです。
色々な残響音を再現できるエフェクターという認識でOKです。
リバーブは空間系エフェクターに分類されます。
空間系エフェクターは、音の広がりを表現できるようなエフェクターになります。
リバーブの種類も沢山ありまして、Room、Chanberといった室内を再現できるものや、HallやChurch(教会)、Cathedral(大聖堂)といった空間を再現できるものがあります。
あとはPlate Reverb、Spring Reverbといった機械でリバーブを作り出すものもあります。
使ってみて実際にどの様になるのか確認してみるとわかりやすいです。
リバーブのパラメーターの解説
お使いのエフェクターにもよりますが、代表的なものを抜粋して解説します。
リバーブタイム (Reverb Time)
ディケイタイム(Decay Time)という表記になっている場合もあります。
読んでそのままの意味ですが、リバーブタイムは残響の長さを設定できるパラメーターです。
リバーブタイムを長くすると残響音が長く響く状態になり、短くするとタイトな残響音になります。
プレディレイ (Pre Delay)
残響音が発生する時間を設定できるパラメーターです。
テンポを合わせないと変なタイミングでリバーブ音が鳴り響きますので注意しましょう。
ディレイ (Deray)
反響音を発生させるエフェクターです。
直訳すると遅れるとか、遅延という意味なのですが、原音をコピーした音が一定期間なり続けるというイメージでOKです。
ディレイは空間系エフェクターに分類されます。
リバーブと一緒で空間系エフェクターになります。
ディレイの種類は、音を左右に振りながらディレイ音を出す事が出来るピンポンディレイや、奥行きを表現できるモノディレイ、左右の広がりを表現できるステレオディレイなどがあります。
ディレイのパラメーターの解説
こちらも代表的なものだけ抜粋して解説します。
ディレイ (Delay)
ディレイタイム(Delay Time)という表記の場合もありますが、こちらはディレイ音の発生する時間、間隔を設定できます。
フィードバック (Feed Back)
ディレイ音をどのくらいの回数返すか(フィードバックするか)設定するパラメーターです。
フィードバックを0にすると1回ディレイ音が鳴るという仕組みになっています。
で、フィードバックの数値を大きくしていくと、ずっとディレイ音が鳴り続けるという事になります。
リバーブとディレイの違い
リバーブもディレイも、ざっくり分けるとディレイ音です。
リバーブは残響音、ディレイは反響音になります。
リバーブは、部屋やホールといった空間の壁に当たった音が跳ね返り、遅れて聞こえる音の事です。
ディレイは、原音のコピーが遅れて聞こえる音の事です。
何となくのイメージはつかめましたでしょうか。
どれがどういったエフェクトになるのかは、実際に耳で聞いてお好みのものをチョイスしていきましょう。
リバーブ、ディレイはセンドリターンで使用する
センドリターンで使用する事によって、原音は残しつつリバーブ音やディレイ音を付けられます。
センドリターンではなく直に挿す(インサート)すると、原音が残らずにエフェクトされた音が発生します。
イコライザーやコンプレッサーを使用する際はインサートで問題ありませんが、原音を残した上でエフェクトをかけたい時にはセンドリターンでいきましょう。
センドリターン(センド&リターン)のやり方
FXトラックを用意し、それにエフェクター(リバーブやディレイ)を挿して、センド!って流れです。
この辺はお使いのDAWによってやり方が変わってきますが、基本的な流れは一緒です。
FXトラックを用意してエフェクトをかけてあげると複数のトラックに同じエフェクトをかけられるので便利です。
流れ的にはこっちを見てもらった方がわかりやすいと思います。

いかがでしたでしょう。
リバーブとディレイの違い、何となく理解できましたでしょうか。
似て非なるものなので、実際に使ってみて違いを耳で確認してみるとわかりやすいです。

では!
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