今回は
作曲初心者に向けたエキスパンダーとゲートの解説
です。
超基本的な事などをまとめていきます。
使えるようになると表現の幅が広がると思いますので、マスターしちゃいましょう。
エキスパンダー (Expander)
エクスパンダーという書き方が正しいのかもしれませんが、こちらは設定したしきい値を下回った音をより小さくするエフェクターです。
コンプはしきい値を超えた音を圧縮(小さく)しますが、エキスパンダーはしきい値を下回った音を小さくします。
コンプレッサーと逆で、しきい値を超えない音を小さくする、小さい音をより小さくするエフェクターという認識で問題ありません。
エキスパンダーの基本的な使い方と名称
エキスパンダーはダイナミクス系エフェクターに分類されます。
使い方としては、やっぱりノイズ除去が多くなってくるのでしょうか。
スレッショルドで音を小さくしたい値を決めて、レシオでどのくらい小さくするか決めて
以前のコンプレッサーと同じようなパラメーターなのですが、一応載せておきます。
スレッショルド (Threshold)
エキスパンダーの場合は、スレッショルドで決めた値を下回る音を圧縮します。
例えばスレッショルドを「-27dB」に設定すると、-27dBを下回る音を圧縮して、音が小さくなります。
レシオ (Ratio)
どの程度圧縮するかを設定するのがレシオです。
コンプレッサーと同じような見方をしますが、例えば「8」に設定をすると1/8に圧縮するという設定になります。
最初から1/4とか、1/12とか、そういった記載がある場合はそのままの数字で圧縮します。
レンジ (Range)
レンジでどの程度圧縮するかを設定します。
こう書くとレシオと全く一緒なんですが、レンジの場合は基本的には圧縮比ではなく、何dBで設定していくエキスパンダーが多いです。
レシオで圧縮の比率を決めて、レンジでどのくらい音を小さくするか?という意味です。
例えばレンジで-2dBに設定をするとします。
そうすると、いくらレシオでがっつり音を圧縮しようとも-2dBまでしか音は小さくならないという事です。
何となくイメージはつかめましたでしょうか。
コンプレッサーと同じようなパラメーターです。
こちらも一緒にご覧いただけますと、パラメーターのことは理解できるんじゃないかなと思います。

アタックやソフトニーなど、パラメーターは一度覚えてしまえば使いまわせる知識だと思います。
ゲート (Gate)
ノイズゲート(Noize Gate)という表記もありますが、しきい値を下回る音をばっさりカット(消音)してくれるエフェクターです。
ちなみに上記のエキスパンダーでも、パラメーターをいじってあげるとゲートの様な使い方ができます。
ゲートの基本的な使い方と名称
ダイナミクス系エフェクターに分類されます。
エキスパンダーと同様で、ノイズ除去にも使われますし、残響の途中でバツンと音を切ってしまうような表現もできます。
ゲートリバーブと呼ばれるものですね。
アタック (Attack)
スレッショルドの説明はエキスパンダーの方でやってるので省略しますが、アタックでスレッショルドで設定した値を超えてきた音に対して、音が出る早さを設定します。
スレッショルドを超えない音はカット(消音)されている状態なので、音が出る早さを調整していく形になります。
リリース (Release)
スレッショルドを下回ってきた音に対して、どのくらいの早さで音をカットするか決めます。
リリースタイムを早くすると、余韻をカットしていけます。
コンプレッサーとエキスパンダーとゲートの違い。
コンプレッサーとエキスパンダーとゲートは、似て非なる存在です。
違いをまとめてみます。
- コンプレッサーは、しきい値を上回る音を圧縮する。
- エキスパンダーは、しきい値を下回る音を圧縮する。
- ゲートは、しきい値を下回る音をカット(消音)する。
というのが基本的な考え方です。
何となく違いはイメージできましたでしょうか。
あとは実際にエフェクターを挿してパラメーターをいじってみて、実際に耳で聞いてみて覚えるのが一番です。
あとは覚えるまで目につくところに付箋で貼っておけばオッケーです。
いかがでしたでしょう。
ミキシングは鬼門なので、一回ガッツリ気合い入れて覚えてしまう事をおすすめします。
何となくでいいので、一回使い方を覚えてしまうと後先ラクです。
表現の幅も広がりますし、使いこなせるとますます楽しくなるはずです。
エフェクターはまだまだありますので、次回また。
https//bobblesky.com/2018/11/16/dtm_equalizer/

では!
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