さて、オーケストラ音源の解説はこれで最後になります。
あまり聞きなれない編入楽器というものにカテゴライズされる楽器を紹介していきます。
編入楽器 編です。
お付き合いください。
編入楽器とは?
弦楽器、金管楽器、木管楽器、打楽器に属さない楽器を総称して編入楽器を呼ぶ事もありますし、限られた演奏、曲だけに登場してくる楽器を編入楽器と呼ぶ事もあります。
今回はわかりやすく「編入楽器」としてカテゴライズできる楽器を紹介していきます。
ハープ(Harp)
編入楽器の代表と言っていいのでしょうか、総合ソフト音源の中には必ずと言っていいほど入ってますね。
ペダルが付いていて、足で半音、全音上げを行う事が出来るハープが一般的なものです。
ノンペダルハープもあります。
弦楽器っぽいですが、分け方としては撥弦楽器(はつげんがっき)になりますので、ギターやベースといったものの仲間っていうカテゴライズです。
ピアノ(Piano)
DAWには必ず入ってるピアノ音源も、オーケストラの中でいうと編入楽器に分類されます。
もう説明不要ですね。
ピアノ音源はKOMPLETEに入ってるものを使ってますが、そろそろ何か違うピアノ音源ほしいです。
オルガン(Organ)
シンセオルガン、パイプオルガンといった楽器も含みます。
学校の教室にあった足踏み式のオルガンはリードオルガンという名称です。
ハープシコード(harpsichord)
チェンバロという言い方の方が馴染みがあるかもしれませんけど、こちらも編入楽器です。
オルゴールの様な優しい音色がしますので、ポップスにも多用されている印象です。
その他ギター、シンセサイザー、三味線など
上記の映像は私が大好きなテクノのDJデリック・メイです。
もう何でもありですね。
これらの楽器を編入楽器と呼びます。
どうでもいいんですけど、ホアン・アトキンスが「これをテクノと呼ぶ!」と言ってテクノミュージックが始まった話しを思い出しました。
編入楽器の奏法、パン(定位)について。
もう楽器によって様々と言う他ないのですが、代表的なものだけ紹介します。
まずハープは向かって一番左奥に居る事が多いです。
ピアノはど真ん中に居る風景を目にしますね。
お好きにどうぞといったら無責任ですが、まぁそんな感じです!
ちなみにハープはグリッサンドで駆け上がり、下がりを表現するテクニックがよく使われます。
DTMでオーケストラ音源を使う際のテクニック
DTM初心者向けになりますが、本当に簡単な、基本的なテクニックなどをお話ししておきます。
知ってる方は知ってるはずなので、飛ばしていただいて結構でございます。
- ストリングスのMIDIノートはちょっと前に出して、前のMIDIノートと重ねる。
ストリングス音源(レガート)は音の立ち上がりが遅めなので、MIDIノートをちょっと前に出してあげるとタイミングよく音が出てくれます。
- 奏法は色々と使って表現した方がいい。
オーケストラを聞いてる、または映像で鑑賞しているとわかるのですが、ずーっとレガートで鳴らしっぱなしって訳ではないです。
ストリングスでいったらピチカートやスタッカートといった奏法を使い分けて、メリハリをつけていくとリアルな音色に近づいていきます。
- エクスプレッションやヴェロシティで調整する。
オーケストラの曲をリアルに近づけようと思ったら相当時間がかかっちゃうんですけど、アーティキュレーションの他にエクスプレッションやベロシティも調整していくと良い感じになります。
というかアーティキュレーションではなくエクスプレッションで書いていった方が表情付けられる気がします。
お使いのソフト音源によりますけど。
とにかく手間暇はかかりますが、マスターしていけばもっと作曲が楽しくなるはずです。
- 最初は少数の編成で作っていく方がわかりやすいです。
いきなり大編成で壮大なオーケストラを作ろうと思ったら途中で訳わかんなくなって、未完のままのデータがPCの片隅に永遠に保存される形になります。
まずは少数精鋭で作ってみて、そこから徐々に増やしていく流れをおすすめしたいです。
おすすめの本
非常にわかりやすく、DTMでオーケストラの曲を作りたい方は、目を通しておいて損はありません。
基本の事が書かれている書籍なので、ちょっと知ってる方は物足りないかもしれません。
いかがでしたでしょう。
私自身まだまだ知らない事は沢山ありますが、オーケストラサウンドを作りたいDTMerにとって、少しでも有益な情報となれば幸いでございます。




では!
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