さて、今回もまた作曲をされている方、これからDTMに挑戦したい方向けに、オーケストラ音源の使い方、役割などを解説します。
ヴァイオリンをはじめとしてストリングス編、トランペットをはじめとしたブラス、ホーン編ときましたので、今回は
ウッドウインド(木管楽器とフルート) 編です。
どうぞお付き合いください。
木管楽器(ウッドウインド) 編
こちらもオーケストラ音源には欠かせないセクションになります。
個人的には音色が非常に好きなものが多いので、オーケストラのみならず様々な楽曲に使ってます。
汎用性の高いものが多いので、使い方や役割をマスターしちゃいましょう。
ピッコロ(Piccolo)
管楽器の中では最も高音域を出す事が出来て、フルートのオクターブ上を出す事が出来ます。
木管楽器自体、あまり音量が大きくないため、アンサンブルやユニゾンで使用されるケースも多いですね。
構造上はフルートと一緒ですが、フルートより小さめなのが特徴です。
フルート(Flute)
ピッコロと同属の楽器になりますが、フルートの方が使い勝手が良いイメージです。
メインとなるメロディにも使えますし、引き立て役にもなれる万能な楽器です。
金管楽器を間違えられますが、木管楽器に入ります。
オーボエ(Oboe)
クラリネットと姿形は似てますね。
円すい管の楽器で、こちらはダブル・リードをくわえて演奏します。
音域も似てるのですが、楽器によって特色が違いますので、うまく使い分けたい所です。
クラリネット(Clarinet)
管楽器の中でも音域が非常に広いです。
シングル・リードの楽器になります。
ソプラノクラリネット、あるとクラリネット、バスクラリネットといった種類があります。
バスーン(bassoon)
ソフト音源によってはファゴットと表記されている場合もありますが、同じものです。
低音域から中音域を受け持つ事が多く、オクターブ下を担当するコントラファゴットもあります。
ウッドウインドの奏法について
こちらも前回同様、奏法に関しては似通っている部分はあるのですが、ご紹介しておきます。
- サスティン(Sustain)
音を伸ばしていくもので、アーティキュレーションの少ないソフト音源でも入ってるはずです。
- トリル(Trill)
1つ上の音を交互に鳴らす奏法です。
- スラー(Slur)
音と音をスムーズに繋いでいく奏法です。
- マルカート(Marcato)
1つ1つの音をはっきりと演奏していく奏法です。
- フォルテピアノ(Fortepiano)
強く、すぐに弱くという意味合いがあり、このアーティキュレーションも使い勝手がいいですね。
ウッドウインドの編成は?
木管楽器の場合は結構わかりやすいです。
- フルート×1 オーボエ×1 クラリネット×1 バスーン×1
- フルート×2 オーボエ×2 クラリネット×2 バスーン×2
- フルート×3 オーボエ×2 クラリネット×3 バスーン×2
- フルート×3 オーボエ×3 クラリネット×3 バスーン×3 ピッコロ×1
ポップスならお好きな楽器を2つ3つ入れ込んでもいいですね。
パン(定位)は?
ストリングスの後ろ、ど真ん中に位置する事が多いです。
向かって左から1stヴァイオリン、センター左に2ndヴァイオリン、センター右にヴィオラ、右にチェロだとすると、木管楽器はセンターの後ろ、2ndヴァイオリンとヴィオラの後ろになります。
左からフルート、オーボエ、そして後ろに行きまして、フルートの後ろにクラリネット、オーボエの後ろにバスーンという配置が一般的です。
パンニングはほぼ中央で問題ないと思いますが、奥行きを演出したいならうっすらとエフェクトかけていきましょう。
木管楽器の打ち込みテクニック
木管楽器は他のと比べて、どうしても音が小さく聞こえてしまう時がありますので、オクターブユニゾンで音を作ったり、ハモらせる事で音色を作っていってもいいですね。
オクターブユニゾンとは、オクターブ上かオクターブ下を重ねていく事です。
Cubaseでしたら、MIDIノート選択した状態でShiftキー押しながら矢印キーを上下にカタっとやれば1オクターブ動いてくれます。
木管楽器は音域がかぶってる所もありますので、この辺で表情を付けていくと効果的です。
ハモらせる場合は3度とか5度とか、心地いい場所を探して一緒に鳴らしてあげましょう。
いかがでしたでしょう。
ストリングスに比べてあまり使用されないイメージですが、音色が綺麗ですし様々な表情を付けられるので、がんがん使って素敵な曲作っちゃいましょう!




では!
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