元衣装屋が語るスタイリストの仕事の実態。(アシスタントは大変よ。)

今回は

洋服のスタイリストの仕事

についてまとめてみます。

 

19歳の時にはじめてスタイリストアシスタントを経験してから、何年かファッション業界に居ましたので、実体験をふまえて話していきます。

 

仕事内容に関してはもう出回ってる部分も多いかと思いますが、結構特殊な仕事なので楽しんでいただけるかと。

 

今回はタレントさんに対してのスタイリングだと思っていただきながら見てくださいな。

 

まずクライアント様との打ち合わせ

fashion-stylist

まぁこの辺はどの業種もそうですけどクライアント様が居てこその仕事です。

 

例えばCDジャケットの撮影、雑誌の撮影、テレビ番組出演など、様々な場面で衣装が必要になります。

 

まず媒体の確認と、その時の洋服のイメージなどを綿密に打ち合わせします。

 

もう何度も一緒にお仕事をしている方なら別に問題ないんですが、ここでNGとなる衣装も確認しておきます。

 

例えばですが、

  • 二の腕は隠したい
  • 足が太いからハーフパンツはNG
  • 生え際が気になるから帽子はマスト
  • 黒はNG
  • ミリタリー系が好き
  • 共演者さんと被るから今回だけピンクはNG

 

などなど、そのタレントさんにもよりますが色々と注文があって、それを聞き出しておきます。

 

打ち合わせの段階でイメージを膨らませておいて、服のリサーチを行う。

 

仕事してるとこの服はあのお店でリースするとか、あそこのプレスルームにありそうだなとか、そういったイメージは大体できてるものです。

 

メールなり電話なりインターネットを使ったりして、リサーチをして目星をつけておきます。

 

この時点でもしかすると既製服として存在していないものが必要になる場合もありますので、その時は外注、または自作で衣装やアクセサリーを用意する手配をします。

 

基本的にはアシスタントさんと手分けをして行う作業ですね。

 

次に店舗やプレスルームへ行ってリースしてくる。

 

例えば1コーディネートしか使わない場合でも、バリエーションとして数コーディネート持っていかなければいけませんので、多めにリースしておきます。

 

撮影している最中に

「あっ、胸がぱっくり開いちゃうっ!首に巻き物ほしいかも!」

みたいな事もありますので。

 

というかストール系はスタイリストが私物として撮影には基本持ち込むから問題ないんですが。

 

ちなみにスタイリスト向けのリース屋さんも都内には数多くあります。

 

あと店舗からリースする場合は、雑誌などでクレジット対応なら無料、テレビなら上代の3割ぐらいでリース可能ですが、この辺はお店との親密度によって変わってきます。

 

仮でスタイリングしてみる。

 

リースしてきたものを何となくスタイリングしてみます。

 

リースした段階で何となくこうしようかなーみたいなイメージがあると思いますので、それを組んでみて小物(アクセサリー類)が必要なら足していったりします。

 

人にもよりますがスタイリストによっては現場の雰囲気でスタイリング組む方もいらっしゃいます。

 

衣装合わせ(フィッティング)

 

再度打ち合わせです。

 

衣装はこんな感じですよーっていうお披露目みたいなものですね。

 

スタイリングを組んでみたものを何コーディネートか見せて反応をうかがいます。

 

この時にタレントさんだと

「えぇ、これが着たいーーっ!」

って言い出す方もいらっしゃいますので、出来るだけ希望に沿った形でスタイリングを組みます。

 

あとタレントさんによっては事前に頂いていたサイズ表と全然違う体形で

「おめ、サバ読みすぎじゃね?全然入んねーじゃん。」

っていう事がありますので注意が必要です。

 

で、じゃあ当日はこれでいこうかっていう状態になった所で打ち合わせは終了です。

 

アイロンがけ、タグの管理、返却できるものは返却、足りないものはリース。

 

打ち合わせの段階で必要なものや絶対使わないなってものが出てくるので、返却や追加でリースを行います。

 

結構ギリの場合はリースできない時間になっちゃってる時もあるので、その時は私物で何とかするかアシスタントさん総動員で作ります。

 

友人のスタイリストから借りるっていうのも全然あります。

 

あと撮影の際には当然アイロンがけが必要なので、ここである程度かけちゃって、タグも外しておきます。

 

撮影当日のやる事。

 

現場によりますが朝が早い事も多くあります。

 

ロケ車なら搬入作業を行いますし、スタジオ撮影なら車に衣装やら何やら全部積んで向かいます。

 

で、付いたら服のアイロン掛けとコーディネートごとにハンガー掛けにしておきます。

 

あとはお着換えのお手伝いをして、タレントさんの私服を綺麗に畳んでおいてという作業です。

 

ニップレスや靴下等も当然ですが用意しています。

 

寒ければダウンコートなどを撮影の合間に掛けてあげたり、暑ければ扇子で扇いだりと、全体のケアをしていきます。

 

時間があればここで使用済みの衣装の返却準備をしてしまいます。

 

服の返却。そして次の仕事へ。

 

服は借りてきた状態に戻して返却をします。

 

下げ札を付けてアイロンをかけるっていうのが基本ですけど、汚れてしまった場合は買い取ってしまう事もあります。

 

プレスルームからリースしてきたもので汚してしまった服はクリーニングに出したりしました。

 

夜通しの作業もあるし大変な仕事ですが、やりがいはあるのかな。

 

朝早かったり撮影で徹夜になって、そのままリース返却に行かなければいけなかったりと相当不規則な仕事ですけど、好きな仕事なら続けられるでしょう。

 

特にスタイリストになりたくてアシスタントとして入る場合はその辺覚悟しておいた方がいいでしょう。

スタイリストが衣装を選んでるのに、おしゃれな芸能人とそうでない芸能人が居るのは何故なのか。
...

 

では!

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