元社員が語る縫製工場の実態。仕事の一日の流れや内容をざっくり解説します。

縫製工場、大変な仕事ですよ。

 

私は2年ほど縫製工場に勤務をしてまして、主に延反や裁断の仕事をしておりました

 

そういえば縫製工場っていったいどういった流れで進んでいるのか知らない方も多い気がしましたので、一度まとめてみます。

 

興味のある方の方が少ない気もしますが・・・お付き合いくださいませ。

 

縫製工場は大きく分けると5つぐらいのセクションに分かれてます。

 

そこまで大きな工場ではなかったので、兼任して色々とやっている人が多かったのですが、ざっくりと分けますと、

 

  1. 洋服のパターンなどのデータ処理
  2. 裁断、パーツごとに仕分け
  3. 縫製
  4. ホール、ボタン付け、仕分け
  5. 検品、出荷

 

こんな流れになるでしょうか。

 

ちなみに私はCADを使ったパターンのデータ処理と裁断、出荷なども手伝ったりしてました

 

まず取引先からのデータを確認し、縫いしろやノッチ、目打ちを入れる。

sewing

基本的にはCADを使ってデータを処理しますが、その時に縫製しやすい様に縫いしろを少し変えたりします。

 

あとは生地によってノッチが見にくいものはVノッチにしたり、1mmノッチを大きくしたりします。

 

あとはボタンを付ける箇所にブスっと目打ちを入れるので、そこにポチポチっとペンタブで印をつけていったりします。

 

で、CAMにデータを移すんですが、これをマーキングと呼んでました

 

生地が到着したら裁断にうつる。延反機とCAM(自動裁断機)を使います。

 

だいたいはデータと同時期に生地が到着してますから、仕様書やサンプルを確認した上で生地を裁断していきます。

 

昔は裁ちばさみを使って裁断している方(裁断士)が居て一枚一枚切ってたらしいですが、今は全自動です。

 

まず延反機を使って生地を30枚から120枚程度重ねます

 

厚手なら30枚程度、シフォン系なら120枚程度重ねられますので、地の目が曲がらないように正確に重ねます

 

うちのはHASHIMAさんの延反機でした。

延反機 | 裁断関連(KMブランド商品) | 製品情報 | 株式会社ハシマ
ハシマはアパレル付帯設備の、開発/製造/販売スペシャリストです。ハシマブランドから、検針機、X線検査機、金属探知機、芯地接着プレス、各種転写プレス、KMブランドから裁断機、自動延反機、自動裁断機などを製造販売しております。

 

重ねた生地をCAM(自動裁断機)にスライドさせて裁断し、仕分けをする。

 

機械で正確に裁断していくので、人為的なミスがない限りはデータ通りに裁断してくれます。

 

で、裁断されたものを色分けし、パーツごとに分けて枚数なども確認した上で縫製部にまわします。

 

品番、サイズ、色、枚数の書かれたマメ札に紐をつけてまとめておいてました

 

CAMの使い方は割愛させていただきますが、SHIMA SEIKI(島精機)さんのP-CAMを使ってました。

P-CAM積層式自動裁断機 | 製品ラインアップ | アパレル・インテリア | CAD/CAMシステム | 製品情報 | 島精機製作所 | コンピュータ横編機、デザインシステム、CAD/CAMシステム
現代のアパレルや様々な生産に適した高生産性と高品質をお届け。アパレル、ファッション、ワークウェア、縫製メーカー、ニットメーカー、家具関連で活躍中です。

 

多分これだった気がします。

 

次にアイロン、芯張り、縫製です。

 

縫製の方も、部分縫いをする人やアイロンをする人とかに分かれてます

 

アイロンで折り目を付けておく必要があるものは最初にそうしておいて、次々縫製していきます。

 

あと芯張りもここでやっちゃいます。

 

うちはあまり無かったんですけど、メンズを中心にやられている工場さんは芯張りの作業多いんでしょうね。

 

縫製に関してはベテランさんが一番難しい所、若い子は簡単な部分縫いをひたすらやってました

 

で、私はというと、縫うものが無くならないようにどんどん裁断していきます。

 

この時に縫製部の方から「袖が一個足りないよ!」「ミスっちゃったからカフス一枚切ってくれない?」等言われる事があるので、それにも対応していきます。

 

縫いの状況を見て、「これ縫いが早いから早めに裁断しとこう」とか、「これ芯張りもアイロンも時間かかるから50枚ぐらい裁断しとけばいいか」みたいな感じで縫いが途切れないようにやっていきます

 

次にボタンホール付け、ボタン付けに入ります。

 

ボタンは基本的に全て自動で取り付けます

 

メンズのシャツもたまにやってたので、シャツが多い時は大変そうでしたね、ボタン付けてる子。

 

ホールに関しては、私もたまにですがやった事があります。

 

もうセットして踏むだけです。

 

カンヌキもやりましたね、結構眠くなるんで大変でした。

 

最後に検品して下げ札をつけて出荷。

 

ボタンがちゃんと付いているか、ホールが開いてるか、糸が出てないかっていう基本的な部分は当然確認したうえで下げ札を付けます。

 

うちは基本的に高価な洋服を作ってましたから、検品はかなり時間がかかります。

 

この辺は外注しちゃってる部分が多かったんですけど、外注先も立て込んでる時は検品や出荷もやってました。

 

最後の最後に検針機に通して針が混入していないか確認したうえで箱詰めです。

 

ハンガー掛けで納品の場合もありました。

 

縫製工場の仕事の流れはこんな感じです。

他の工場さんは閉めちゃってる所も多々ありますが、衣類は絶対必要なので無くならない仕事の一つと言っていいのではないでしょうか。

 

裁ちばさみを使った生地の裁断から自動裁断機に移ったといっても、その機械を操作する人間は必要ですし。

 

ずっと同じ作業をしていても苦にならないよって人なら向いてると思います。

 

あ、最初はやっぱ給与安いです。

 

勤務先によりますが、残業、休日出勤もあります。

 

他にもファッション系の記事を書いてますので是非!

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では!

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