さて、
DTMにおけるベースライン
の作り方について話してみようと思います。
特に目新しい事はないと思いますが、一度まとめてみる事で新たな発見もあればいいなと思うのでしっかり書きますよ。
基本的には音楽理論的な知識を勉強せずに独学で理解した気になっている私みたいな人間が、
「で、ベースってどう打ち込んだらいいの?」っていう方向けの記事になっちゃいますね。
前半は打ち込み方、後半は表情の付け方といった話しになります。
完全に既出の内容ですが、お付き合いください。
まずは四の五の言わず和音のルート弾き
これ打ち込んでおけば変な感じにはならないと思います。
和音(コード)のルート(根音)を弾くというのは、例えばCだったらドミソで出来てますのでド、Fだったらファラドなのでファ、といった具合に一番下にある音をベースでドドドドドッて弾いておけばまず間違いありません。
和音は基本的に主旋律となるメロディに合う様に構成していきますから、その根幹となる音を鳴らせば変には聞こえないですよね、当然。
迷ったらルート弾いときましょう。
次はルート弾きに3度、5度、オクターブ奏法を入れてみる。
さて、ルートばっかりだと飽きてきちゃうと思うので、まず3度5度上のベースを打ち込んでみましょう。
3度と5度とか言っちゃうと訳わかんなくなる方は、和音を鳴らすと覚えておけばよいと思います。
完全5度とか長短とか置いといて、Cだったらド(ルート)、ミ(3度)、ソ(5度)で、Fだったらファ(ルート)、ラ(3度)、ド(5度)ですね。
で、オクターブ奏法というのは単純に1オクターブ上げた音を出す事なので、ドだったら素直に1個上のドを鳴らします。
cubaseならShift+↑で1オクターブ上に行ってくれますし、ドラッグして引っ張っても良いです。
飽きたらウォーキングベースも入れてみる。
ジャズでは定番のベースラインですが、結構万能なので各ジャンルでこのベースラインは使えます。
難しく考えずに一回説明してみますが、例えば和音がC(ドミソ)だとすると、ルート音(ド)、3度(ミ)、5度(ソ)、たまに7度(シ)を主に使います。
で、最後に使う音(次の和音に移る直前の音)を半音下げたり上げたりして繋いでみてください。
または最後に使う音を次のルート音の半音下か半音上を使って繋げてみてください。
色々やり方はありますが、これが一番ラクに打ち込めるはずです。
たまに最初の音を半音下か半音上から入ったり、グリスを入れてみる。
やりすぎ注意ですが、ちょっとした小技としてたまに入れると良いです。
要は自分の耳で聞いてみて変じゃなかったらオッケーです。
グリスの打ち込み方法はお使いのソフトシンセによりけりですが、結構簡単に打ち込めます。
ゴーストノート入れてみる。
さて、ここからは表情の付け方です。
ゴーストノートはベース音の前にベロシティ弱めのノートを入れるだけなんですが、これ有り無しじゃ印象がかなり違うのでポチポチ打ち込んでいきましょう。
スネアにもゴーストノートを入れる場合がありますが、どちらにしてもノートは短め、ベロシティは弱めで打ち込むのが良いでしょう。
キックに合わせてキメてみる。
キックとベースは曲全体の土台となる部分なので、ここを合わせてやると全体が締まりますので、しっかり調和させましょう。
別にキックに合わせなくても曲に合わせてキメていくとかっこよくなります。
各々の感覚次第ですが、メリハリが付くように作るといいです。
ベロシティを強弱使い分けてみる。
ベタ打ちのままでは味気ないので、ベロシティに強弱をつけて打ち込んでいくと生っぽさが出ます。
人間が弾くと毎回同じ強さで演奏するっていう事は無いですし、微妙に少し変化してるので、それを再現する訳です。
「強」「弱」「強」「弱」とか、「弱」「弱」「強」「弱」とか。リズミカルに刻んであげるとノリが出てくるかと。
鳴らさない部分(休符)を作る。
鳴らしっぱなしもメリハリが付けにくいのでたまに休みましょう。
例えばAメロで16分でドドドドっと打ち込んでいって、Bメロは4分にするとか、そうゆうやり方でも全然ありでしょう。
鳴らさなくても展開は付けられます。
コピペしてもいいけど、せめてベロシティは変化させてませう。
「こことここは一緒だしコピペしたらいいか。」
なんて思う事は当然あるでしょうが、せめてベロシティだけでも変えておいた方がいいです。
やっぱり少しでも変化があった方が飽きの来ない曲になりますし、何より「あぁさっき聞いた音だ」ってなると萎える方も当然いらっしゃいますので。
ちなみにランダマイズも有効です。
お使いのDAWによって違いはありますが設定は簡単です。
ちょっとだけノートをずらしてくれますのでしっかり活用しましょう。
後はテキトーに心地いい音を探りませう。
ここまで書いておいてアレですが、ルールは別に無いと思っていただいて結構です。
変だなぁと思わないならそれでいいです。
作り手は別に何も考えてないのに「ん、あえて違和感を感じさせるように作ってるのか?」と、深読みさせるのも手です。
コードで使っている音を多めに使うと基本大丈夫です。

その他DTM、作曲関連の記事はこちらをどうぞ。
では!
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