今回は西洋音楽の三大要素の1つである
リズムについて
まとめていきます。
リズムは日本語で律動という意味ですが、生活リズムとかリズム感とかっていう言い方をするぐらいなのでリズムという言葉はイメージしやすいと思います。
「何となく耳に残る曲」とか「テンション上がるから朝に聞きたい曲」みたいな曲には,心地いいリズムが存在している事が多いですね。
リズムパートを作曲していく前段階みたいな話しになっちゃうかもしれませんが、概要みたいな感じでリズムについての事をさらっと覚えておいて損はないと思います。
リズムを変えるだけで曲の印象ががらりと変わる。
ボーナストラックなどに入っている作曲家が既存の曲をリミックスしたものを一度は聞いた事があると思いますが、メロディは変わっていないのに印象ががらりと変わっているものも結構ありますよね。
あれはリズムやハーモニーを変えて曲の雰囲気を変化させて印象を操っているから違った曲になっていると体感できるわけです。
ざっくりとEDMにまとめられるダンスミュージックですがその中にもテクノというジャンルがあってさらに細分化するとミニマルテクノというジャンルがあります。
ミニマルテクノには単純なリズムパターンに控えめなメロディが乗っているだけの曲が多くありますが、その単純なリズムが心地よさを生み出して多くの人を魅了しているのだと思います。
軽快なテンポでアクセントをつけて聞き手を引っ張っていく様なリズムの付け方も、あえて単調なリズムにして安心感や気持ち良さを演出するのも作曲家、編曲家次第なわけです。
音楽ジャンル別の主にリズムを担当するパート
バンド系だったらドラムやベース、テクノやハウスとかEDM系ならドラムマシンというドラムの音を再現してくれる楽器が使われる事が多いですね。
このドラムマシンを再現したものがDAWソフトに入っていて、キーボードをUSBなんかで繋いで鍵盤を弾くとドラムの音が出る、みたいな仕組みになっているものを使う事が多いでしょう。
オーケストラだったら主に打楽器(パーカッション)が担当し、タンバリン、シンバル、マリンバ、木琴とかがリズムパートに使われますね。
基本的にはリズムを担当するパートの楽器に大きな違いはありませんが、まとめてみるとこんな感じになっています。
最初はループ素材を使って作っちゃってもいいのでは
ループ素材っていうのは1小節から4小節ぐらい(数秒〜数十秒)のシンプルなリズムパターンで、これを繰り返し使う事で簡単にリズムパートを作る事ができます。
最初はここから初めてみてもいいんじゃないかなと個人的には思ってます。
「それって作曲しましたって言えんの?」とか「いやいや、そんな誰かが作ったものを使ってたら上達しないじゃん」とか思われるかもしれませんが、今は完成度の高いループ素材がかなり出揃っていますので、最初のうちはこれを使ってリズムパターンのレパートリーを把握して自分なりにアレンジしていってもいいと思います。
DAWソフトには最初からループ素材が含まれているものもありますし、フリーソフトでもダウンロードできるのでまずは聞き比べて合いそうなものを探してみましょう。
ヒップホップのトラックは、ループ素材や効果音やサンプリングをつなぎ合わせて作ってきた背景がありますし積極的に使っていく事をおすすめします。
BPMを決めてリズムパートから作曲してみる。
BPMっていうのはBeats Per Minuteの略称で、曲のテンポを表す単位です。
読んで字の如く1分間にビートを何回刻むかっていう値で、時計の秒針だと1分間に60回カチッカチッと音を奏でるので60BPMという設定になります。
作曲する際に、BPMを決めてそこからリズムパターンを打ち込んでいくっていうアプローチの仕方も全然アリですし、特にダンスミュージックを作ってみたいっていう方ならBPMは大体決まってくるのでリズムパートから作っていくやり方が最初はいいと思います。
例えばテクノ、ハウス、EDM系のダンスミュージックなら120〜140BPMぐらいで、ドラムンベースになると150〜190BPMみたいな感じである程度決まってます。
BPMを決めて土台となるリズムを作っていってメロディやハーモニーを乗せて微調整していくっていうやり方だと曲に統一感を出しやすいんじゃないかなと思います。
メリハリや落ち着きを与えるパートなので曲中にも使い分けていこう
スローテンポの曲ならもっとBPMを落として70〜90BPM、ミドルテンポなら100〜140BPM、アップテンポなら150〜190BPMぐらいですが結構曖昧です。
例えばアップテンポの曲で大サビに入る手前にリズムパートの音を減らしていって大サビになったら一気に盛り上げていくっていうテクニックもありますし、その逆のやり方もあります。
BPMが同じでもドラムが8ビートなのか16ビートなのかで感じるリズムは変わりますから、曲にあった形でリズムを変えて試行錯誤していくのがいいんじゃないかなと思います。
より具体的なテクニックは今度という事で、次はこちらをどうぞ。

では!
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